🏠 ケアマネ講座トップ

訪問介護とは|身体介護と生活援助の違い・医行為でない行為・2時間ルールをわかりやすく

福祉サービス分野/第55講の解説記事 | 更新:2026年

🎧 この単元は音声講義でも学べます 第55講「訪問介護」を聴く ▶

訪問介護(ホームヘルプ)は、訪問介護員等が居宅を訪問し、生活全般にわたる援助で居宅での日常生活の継続を支えるサービスです。試験では、身体介護と生活援助の仕分け(流動食の調理は身体介護!)、医行為でないと考えられる行為生活援助に該当しないもの(ワックスがけ等)、サービス提供責任者の業務2時間ルールが繰り返しねらわれます。整理しましょう。

ここだけ覚える

訪問介護の概要と目的

訪問介護の目的は、①生活習慣や価値観を尊重した生活基盤を整える、②生活の自立の拡大(自立支援)、③社会との交わりによる自己実現、④健康状態の把握・異常の早期発見・事故防止、⑤利用者の状態変化を発見し他の職種へつなぐ、の5つです。快適な日常生活の実現と、日常的な訪問による早期発見を次の支援へ結びつけることが役割です。

サービス内容の仕分け(身体介護・生活援助・乗降介助)

回数の届出(2018年10月〜):ケアマネが厚生労働大臣が定める回数以上の生活援助中心型を居宅サービス計画に位置づける場合、利用の妥当性を検討し、計画に理由を記載のうえ市町村に届出が必要です。

医行為でないと考えられる行為

介護職は原則として医行為を行えませんが、線引きが難しい行為について、厚生労働省から2005(平成17)年に通知が出ており、次の行為は身体介護として行うことができます:①一般的な方法による体温測定自動血圧計による血圧測定 ③パルスオキシメーターの装着 ④軽微な切り傷ややけどなどの処置 ⑤医薬品使用の介助(軟膏をぬる・湿布を貼る・目薬の点眼など。褥瘡の処置などの除外条件あり)⑥爪切り・やすりがけ ⑦日常的な口腔ケア(歯みがきなど)⑧耳垢の除去 ⑨ストーマ装具のパウチにたまった排せつ物の除去 ⑩自己導尿のカテーテルの準備・姿勢の保持など ⑪市販品の浣腸の使用。

さらに2022(令和4)年12月には、介護現場で実施が多い行為を中心に整理した通知が出ています。

注意:病状が不安定であることなどにより専門的な管理が必要な場合には、医行為とされる場合もあります。細かな条件は最新の教科書・通知でご確認ください。

生活援助に該当しないもの

過去問(第26回問50):掃除の際に特別な手間をかけて行う床のワックスがけは生活援助として算定できる=×(日常生活の援助に該当しない行為)。ただし、家族が高齢で困難な家事など、事情によっては対象になることも認められています。

事業の基準(人員・設備・運営)

介護報酬(時間区分と2時間ルール)

音声で一気に整理したい人は、無料の講義から。

▶ 無料の第1講を受ける ✍ 一問一答で力だめし

よくある質問(FAQ)

身体介護と生活援助の違いは何ですか?

身体介護は排せつ・食事・入浴などからだに触れる介助や見守り的援助で、嚥下困難者のための流動食の調理など特段の専門的配慮をもって行う調理も含みます。生活援助は掃除・洗濯・一般的な調理・買い物などの家事援助で、一人暮らしの場合や同居家族等に障害・疾病がある場合などに利用できます。

流動食の調理はどちらで算定しますか?

嚥下困難な利用者のための流動食の調理は、特段の専門的配慮をもって行う調理に含まれるため、身体介護として算定します。生活援助として算定できるとした肢は誤りです(第24回問50)。

訪問介護員ができる「医行為でない行為」には何がありますか?

2005年通知では、体温測定、自動血圧計による血圧測定、軟膏・湿布・点眼などの医薬品使用の介助、爪切り、日常的な口腔ケア、耳垢の除去、ストーマのパウチにたまった排せつ物の除去などです。2022年12月の通知では、インスリン注射の声かけ・見守り・注射器の手渡しや片づけ、持続血糖測定器のセンサー貼付なども示されました。ただし病状が不安定で専門的な管理が必要な場合は医行為とされることもあります。

生活援助として算定できないものは何ですか?

家族のための洗濯や調理など「直接本人の援助」に該当しない行為と、草むしり・ペットの世話・大掃除・床のワックスがけなど「日常生活の援助」に該当しない行為です。ただし家族が高齢で家事が困難な場合など、事情によっては対象になることもあります。

訪問介護計画は誰が作成しますか?

サービス提供責任者が作成します。管理者の業務と位置づけた肢は誤りです(第25回問50)。すでに居宅サービス計画が作成されている場合は、それに沿って作成します。なお管理者に資格要件はありません(第27回問50)。

本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。掲載内容は執筆時点の情報にもとづく学習用の解説です。制度・定義・数値(時間区分・人員基準・医行為の範囲など)は改定されることがあるため、最新・正確な情報は教科書や公式サイトでご確認ください。医療的ケアの可否の判断は、医師・看護職員などの専門職にご相談ください。