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排せつの介護|排せつのしくみと障害・自立を支える用具の選択
ケアマネ試験対策/保健医療サービス分野
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この単元は音声講義でも学べます第39講「排せつの介護」を聴く
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排せつは生命維持に欠かせない行為であると同時に、最もプライベートな行為です。だからこそ介護では「自立をどう支えるか」「羞恥心にどう配慮するか」が問われます。試験では、排せつに必要な行為と障害、用具の選び方、そして福祉用具がねらわれます。流れと分類を整理しましょう。
ここだけ覚える
排せつに必要な行為は①知覚 ②移動 ③着脱・姿勢 ④排せつの4つで、どこかに支障が出ると排せつ障害。用具は便意・尿意の有無と自力で移動できるかで選ぶ——あり+移動可→トイレ、移動困難→ポータブルトイレ、離床・座位不可→便尿器、なし→おむつ(安易に使わずおむつ外しへ)。福祉用具は自動排泄処理装置(原則 要介護4・5)と排泄予測支援機器(2022年度追加)。
排せつのしくみ(便と尿)
排せつとは、体内で不要になった老廃物を体外に排出することで、便と尿ではできるしくみが異なります。
- 便:口から入った食べ物が消化され、栄養分や水分が吸収されて便になり、直腸に入って内圧が一定になると排便反射が起こって排せつされる。
- 尿:吸収された栄養分が代謝され、不要になった老廃物が腎臓でろ過されて膀胱にたまる。膀胱内圧が上がると刺激が脳に伝わり、尿意が起こる。
排せつに必要な4つの行為と排せつ障害
排せつをするには、次の一連の行為が必要です。このどこかに支障が生じることを排せつ障害といいます。
- ①便意・尿意を知覚する
- ②排せつ場所に移動する
- ③衣類を着脱して姿勢を整える
- ④排せつする
ひっかけ注意
排せつ障害では、
原因を考えるアセスメントが重要です。「どの行為のどこで支障が生じているのか」を一つずつ確認していくのが基本で、原因を見ずに用具だけで対応するものではありません。
排せつ障害の分類(排尿障害・排便障害)
- 排尿障害:尿が漏れる=尿失禁/尿が出にくい・出ない=排尿困難・尿閉/回数が多い=頻尿
- 排便障害:便が漏れる=便失禁/便が出にくい=便秘/便が水様で形がなくなる=下痢/回数が多い=頻便
ひっかけ注意
用語の取り違えに注意。
尿が出ないのは尿失禁ではなく
尿閉、
便が水様なのは便秘ではなく
下痢です。障害の種類に応じた対処と、適切な排せつ用具の使用が重要です。
排せつ介護の基本(羞恥心への配慮)
排せつは日常生活動作の中でも、とくにプライベートな行為で、他人にゆだねたくないものです。
- 羞恥心・自立心・自尊心に配慮する。
- 可能なかぎり自立した排せつができるように支援する。
排せつ用具の選択(トイレ・ポータブルトイレ・便尿器・おむつ)
用具は「便意・尿意があるか」「自力で移動できるか」で選びます。
- 便意・尿意あり+移動できる→トイレ。トイレ環境のアセスメント(手すり・介助スペースの有無、洋式か和式か、照明、床の素材など)を行い、必要に応じて整える。
- 便意・尿意あり+移動が困難→ポータブルトイレ。安定性や立ち上がりやすさで選び、消臭・消音に配慮し、プライバシーを保てる場所を確保する。
- 便意・尿意あり+ベッドから離れられない・座位がとれない→便尿器。
- 便意・尿意なし→おむつ。ただし安易な使用は避ける(下記)。
ひっかけ注意
おむつは、自尊心を傷つけたり、依存心を高めたり、
寝たきりの要因にもなり得ます。安易に使わず、できるだけ
「おむつ外し」に取り組むのが自立支援の考え方です。
排尿排便コントロールと介護者への援助・福祉用具
排せつの間隔など状況を把握し、食生活や身体活動を含めた生活リズムを整え、時間でトイレに誘導するなどして適切にコントロールします。尿意がはっきりしない場合は、本人の排尿感覚に合わせ、まず昼間からトイレ誘導を始めます。また、介護者は腰痛・睡眠不足などの身体的負担や、外出制限などの精神的負担を抱えやすく、支援が必要です。
- 自動排泄処理装置(福祉用具貸与)=尿や便を自動的に吸引し、夜間の介助などで家族の負担を軽減。原則 要介護4・5の人が対象。
- 排泄予測支援機器(特定福祉用具販売)=膀胱内の状態を感知して尿量を推定し、排尿のタイミングを本人や家族に通知。2022(令和4)年度から追加。
覚え方
- 4つの行為=知覚→移動→着脱・姿勢→排せつ(支障があれば排せつ障害)
- 用具=便意尿意あり+移動可→トイレ/移動困難→ポータブルトイレ/離床不可→便尿器/なし→おむつ
- おむつは安易に使わず「おむつ外し」へ
- 自動排泄処理装置=要介護4・5/排泄予測支援機器=2022年度追加
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この単元は「排せつに必要な4つの行為と障害」「用具の選び方(便意尿意の有無→移動可否)」「福祉用具(要介護4・5・2022年度追加)」が狙われます。声と差し棒で要点を解説する講座なら、分類とフローが記憶に残りやすくなります。各単元は順次公開予定。まずは無料の第1講と一問一答からどうぞ。
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よくある質問
排せつに必要な行為とは何ですか?
①便意・尿意を知覚する、②排せつ場所に移動する、③衣類を着脱して姿勢を整える、④排せつする、の4つです。この一連の行為のどこかに支障が生じ、排せつの一部または全部に障害が出ることを排せつ障害といい、原因を考えるアセスメントが重要です。
排尿障害・排便障害にはどんな種類がありますか?
排尿障害には、尿が漏れる尿失禁、尿が出にくい・出ない排尿困難・尿閉、回数が多い頻尿があります。排便障害には、便が漏れる便失禁、便が出にくい便秘、便が水様で形がなくなる下痢、回数が多い頻便があります。種類に応じた対処と適切な用具の使用が大切です。
排せつ用具はどのように選びますか?
便意・尿意があるかと、自力で移動できるかで選びます。便意・尿意があり移動できればトイレ(環境のアセスメントを実施)、移動が困難ならポータブルトイレ、ベッドから離れられず座位もとれないなら便尿器、便意・尿意がなければおむつを用います。
おむつはどんなときに使い、何に注意しますか?
便意・尿意がない場合に使います。ただし、おむつは自尊心を傷つけたり、依存心を高めたり、寝たきりの要因にもなり得るため、安易な使用を避け、できるだけ「おむつ外し」に取り組むことが大切です。
排せつ介護で使える福祉用具は何ですか?
自動排泄処理装置(福祉用具貸与)は、尿や便を自動的に吸引し、夜間の介助などで家族の負担を軽減する用具で、原則として要介護4・5の人が対象です。排泄予測支援機器(特定福祉用具販売)は、膀胱内の状態を感知して尿量を推定し、排尿のタイミングを通知する用具で、2022(令和4)年度から追加されました。
本記事は学習の補助を目的とした情報提供です。排せつケアの適切な方法は、利用者の状態や排せつ障害の種類によって異なります。実際のケアや用具の選択にあたっては、医師・看護師・理学療法士・福祉用具専門相談員などの専門職にご相談ください。試験に関わる制度・数値(福祉用具の種目・対象・年度など)は改訂されることがあるため、最新の内容は必ずお手元の教科書・公式資料でご確認ください。本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。