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高齢者に多い疾病|脳血管疾患・パーキンソン病・糖尿病・COPDほか系統別まとめ
ケアマネ試験対策/保健医療サービス分野
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この単元は音声講義でも学べます第30講「高齢者に多い疾病」を聴く
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高齢者に多い疾病は、脳・神経、骨・関節、循環器・代謝、呼吸器・消化器・腎、感覚器・皮膚と、からだの系統ごとに主要な病気を押さえるのが近道です。試験では「介護保険の特定疾病かどうか」と、数字や特徴のひっかけが問われます。一つひとつの特徴と過去問の論点を整理します。
ここだけ覚える
特定疾病の常連は脳血管疾患・パーキンソン病・ALS・脊柱管狭窄症・後縦靱帯骨化症・骨折を伴う骨粗鬆症・関節リウマチ・LEAD・COPD・糖尿病の三大合併症(網膜症/腎症/神経障害)。頻出ひっかけは心筋梗塞にニトロは無効/間欠性跛行は脊柱管狭窄症とLEAD/糖尿病性腎症は人工透析導入の原因1位/肺炎死亡の95%が高齢者。高齢者は不顕性誤嚥・脱水/熱中症・症状が出にくい(無痛性・非定型)点に注意します。
脳・神経の疾患
まずは脳・神経。特定疾病が多く、症状の特徴がそのまま問われます。
- 脳血管疾患(特定疾病)=脳卒中。詰まる脳梗塞(脳血栓・脳塞栓)と破れる脳出血(脳内出血・くも膜下出血)。危険因子は高血圧・高血糖・喫煙・多量飲酒。後遺症は片麻痺・失語・嚥下障害・高次脳機能障害。
- 高次脳機能障害=失語・失行・失認、半側空間無視、社会的行動障害など。外見でわかりにくく、本人に自覚がないことも。
- ALS(特定疾病)=運動ニューロンの障害で筋力低下。四大陰性徴候(感覚障害・眼球運動障害・膀胱直腸障害・褥瘡)はみられにくく、知覚や記憶は保たれる。
- パーキンソン病(特定疾病)=ドパミン減少。四大運動症状=安静時振戦・筋固縮・無動・姿勢反射障害。重症度はホーエン・ヤール。
- その他の神経難病(特定疾病)=進行性核上性麻痺(早期から認知機能低下)、脊髄小脳変性症・多系統萎縮症(運動失調)、早老症(知能低下はない)。
ひっかけ注意
ALSで「感覚障害や記憶障害が目立つ」は
誤り(四大陰性徴候でみられにくく、知覚・記憶は保たれる)。パーキンソン病の振戦は
安静時に出て、動作で止まります。
骨・関節の疾患
関節と背骨、骨の病気。間欠性跛行と特定疾病の条件がポイントです。
- 変形性関節症=軟骨がすり減り痛む。関節疾患で最多、膝が最頻、肥満で悪化。両側の膝・股関節に著しい変形を伴うものは特定疾病。
- 関節リウマチ(特定疾病)=全身性の免疫異常。左右対称に小さい関節から、1時間以上続く朝のこわばり・日内変動。
- 脊柱管狭窄症(特定疾病)=神経が圧迫され間欠性跛行。原因疾患は変形性脊椎症が最多。
- 後縦靱帯骨化症(特定疾病)=背骨を縦走する靱帯が骨化し脊髄を圧迫。首を強く反らすと悪化。
- 骨粗鬆症=女性に多く、円背・身長短縮。骨折を伴うものは特定疾病。大腿骨頸部骨折は手術+早期離床で寝たきり(廃用)を防ぐ。
ひっかけ注意
「関節リウマチに日内変動はない」は
誤り。起床時の朝のこわばりなど、日内変動がみられます。
循環器・代謝の疾患
心臓・血管と糖尿病。数字と「ニトロが効くか」がねらわれます。
- 高血圧=大半は本態性。高齢者は脈圧が大きく、起立性低血圧も。動脈硬化を進め脳血管疾患・心疾患の要因に。
- 虚血性心疾患=狭心症(冠動脈が狭い)と心筋梗塞(冠動脈が詰まり心筋が壊死)。狭心症はニトロ有効・心筋梗塞は無効、高齢者は無痛性も。
- 不整脈・心不全=高齢者の不整脈はすべてが治療対象ではない。心房細動は抗凝固薬。心不全は左=呼吸困難/右=むくみ、呼吸困難時は起座位で軽減。
- LEAD(下肢閉塞性動脈疾患・特定疾病)=下肢の冷感・しびれ・間欠性跛行。
- 糖尿病=2型が大半。三大合併症=網膜症・腎症・神経障害(すべて特定疾病)。糖尿病性腎症は人工透析導入の原因第1位。
ひっかけ注意
心筋梗塞に
ニトログリセリンは無効(有効なのは狭心症)。
間欠性跛行は脊柱管狭窄症とLEADの両方でみられ、区別が問われます。
呼吸器・消化器・腎・感覚器・皮膚
残りの系統をまとめて。誤嚥性肺炎と感覚器が頻出です。
- 呼吸器=COPD(特定疾病・喫煙が主因・禁煙が基本)、誤嚥性肺炎(口腔ケアで予防・肺炎死亡の95%が高齢者)、肺結核(再燃・6か月以上の服薬)。
- 消化器=胃潰瘍は食後、十二指腸潰瘍は空腹時に痛む。ピロリ菌が原因。慢性肝炎(B型・C型)が肝硬変へ。
- 腎・泌尿器=慢性腎不全は食事療法(たんぱく質・カリウム・塩分・水分の制限)で透析を遅らせる。前立腺肥大症。
- 感覚器=白内障(水晶体混濁・80歳以上ほぼ全員)、緑内障(眼圧・自覚症状乏しく失明原因の上位)、加齢性難聴は感音性。
- 皮膚=疥癬(ヒゼンダニ・ノルウェー疥癬は個室管理)、白癬(水虫)、帯状疱疹(水痘ウイルスの再活性化・片側)。
ひっかけ注意
「十二指腸潰瘍は食後に痛む」は
誤り(空腹時)。加齢性難聴は
感音性であり伝音性ではありません。
覚え方
- 特定疾病の常連=脳神経(脳血管・パーキンソン・ALS・他難病)/骨関節(脊柱管狭窄症・後縦靱帯骨化症・骨折を伴う骨粗鬆症・関節リウマチ・両側変形性関節症)/循環器(LEAD)/呼吸器(COPD)/代謝(糖尿病三大合併症)
- 間欠性跛行=脊柱管狭窄症とLEAD
- ニトロ=狭心症○・心筋梗塞×
- 糖尿病性腎症=人工透析導入1位
- 高齢者の横断注意=不顕性誤嚥・脱水/熱中症・症状が出にくい
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この単元は「特定疾病かどうか」「四大運動症状」「間欠性跛行の2疾患」「糖尿病の三大合併症」「ニトロが効くか」が狙われます。声と差し棒で系統ごとに整理する講座なら、たくさんの疾患も記憶に残りやすくなります。各単元は順次公開予定。まずは無料の第1講と一問一答からどうぞ。
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よくある質問
介護保険の特定疾病とは何ですか?
40〜64歳の第2号被保険者が介護保険の給付を受けられる、加齢に伴う16の疾病です。脳血管疾患、パーキンソン病関連疾患、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、関節リウマチ、骨折を伴う骨粗鬆症、糖尿病の合併症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが含まれます。65歳以上の第1号被保険者は、原因を問わず要介護認定を受けられます。
パーキンソン病の四大運動症状は何ですか?
安静時振戦・筋固縮・無動(寡動)・姿勢反射障害の4つです。安静時振戦はじっとしているときに震えて動作で止まり、筋固縮では歯車現象、無動では仮面様顔貌、姿勢反射障害では転びやすくなります。重症度はホーエン・ヤールの分類で評価します。
間欠性跛行はどんな病気でみられますか?
しばらく歩くと下肢が痛み・しびれ、休むと回復してまた歩ける、を繰り返す症状で、脊柱管狭窄症と下肢閉塞性動脈疾患(LEAD)でみられます。どちらも特定疾病で、両者の区別が試験で問われます。
糖尿病の三大合併症は何ですか?
網膜症・腎症・神経障害の3つで、いずれも介護保険の特定疾病です。とくに糖尿病性腎症は、人工透析を始める原因の第1位です。下肢の壊疽は神経障害の結果として生じるもので、三大合併症そのものではありません。
誤嚥性肺炎を防ぐにはどうすればよいですか?
日ごろの口腔ケアが有効です。誤嚥性肺炎は、唾液の減少や、食べかす・分泌物を繰り返し誤嚥することで起こり、高齢者に多くみられます。肺炎による死亡者の95%以上が高齢者で、むせない不顕性誤嚥にも注意が必要です。
本記事は学習の補助を目的とした情報提供です。疾患の分類・診断基準や、介護保険の特定疾病の範囲などは改訂されることがあります。最新の内容は必ずお手元の教科書・公式資料でご確認ください。本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。