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食事の介護と口腔ケア|摂食・嚥下の5期と誤嚥を防ぐ食事介助・口腔ケア

ケアマネ試験対策/保健医療サービス分野
🎧 この単元は音声講義でも学べます第38講「食事の介護と口腔ケア」を聴く

食事の介護では、「どう食べてもらうか」だけでなく「どう誤嚥を防ぐか」が問われます。カギは、摂食・嚥下のしくみ(5期)、姿勢や1回量などの食事介助の基本、そして口腔ケアです。試験では5期の順番と役割、誤嚥を防ぐ介助のポイント、口腔ケアの効果や義歯の手入れがねらわれます。流れと数字を整理しましょう。

ここだけ覚える

摂食・嚥下は先行(認知)→準備(咀嚼)→口腔→咽頭→食道の5期。口腔期は舌で食塊をのどへ送り咽頭期は嚥下反射で一時的に呼吸を止めて気道を守る。誤嚥を防ぐ食事はやや前かがみであごを引く1回量はティースプーン1杯食後30分〜1時間は座位。口腔ケアは誤嚥性肺炎やオーラルフレイルの予防に有効で、加齢で唾液が減り自浄作用が低下するため重要度が増す。義歯は必ず外して流水で洗い、着脱は下あごから外し上あごから入れる

摂食・嚥下とは(5つの段階)

摂食とは、食べ物を認識して箸やスプーンで口に取り入れる動作。嚥下とは、口の中の食べ物が唾液と混ざって咀嚼され、食塊となって食道へ送られる過程です。摂食・嚥下は中枢神経と末梢神経で制御され、次の5段階に分かれます。

ひっかけ注意
口腔期は舌の運動で食塊をのどへ送る段階です。「口腔期で視覚・触覚・嗅覚により認識し、唾液が分泌される」は誤り。認識して唾液が出るのは先行(認知)期です。

嚥下障害と誤嚥のリスク

5期のどこかに障害があると、うまく飲み込めず、口腔内やのどに食べ物が残ります。これを嚥下障害といい、誤嚥や窒息の原因となります。

ひっかけ注意
嚥下障害が引き起こすのは誤嚥・窒息だけではありません。食事量が減ることで脱水や低栄養にもつながる点まで押さえます。

食事介助の基本(姿勢・食事形態・1回量)

食事介助はアセスメントから始まります。本人の心身機能だけでなく、嗜好・食生活・意欲・調理状況・介護者の状況まで把握し、内容が多岐にわたるため多職種が連携して行います(医師・歯科医師・歯科衛生士・言語聴覚士・管理栄養士・薬剤師ほか)。

ひっかけ注意
「スプーンはできるだけ深く大きいものとし、1回量を多くして食事の所要時間を短くする」は誤り。1回量を多くするとむせやすく、誤嚥につながります。あくまでティースプーン1杯程度です。

食事中〜食後のかかわり

介助の心がけと、食後の対応も出題されます。

ひっかけ注意
「誤嚥防止のため、食後はすぐに横になって安静にする」は誤り。食後しばらく(30分〜1時間)は座位を保つのが基本です。

口腔の機能と口腔ケアの重要性・効果

口腔とは、口の中からのどまでの部分で、歯・舌・唾液腺で構成されます。機能は咀嚼・嚥下/発音/呼吸/表情(感情表現)/かみ合わせで平衡感覚を保つの5つです。

ひっかけ注意
「高齢者では唾液の分泌量が減り、う蝕や歯周病が起こりやすい」は正しい。加齢で自浄作用が低下するためです。なお、経管栄養で口から食べていない人も、口腔ケアは必要です。

口腔ケアの方法と義歯のケア

口腔ケアの方法は、ブラッシング・うがい・清拭の3つ。本人の状況に合わせて使い分けます。

ひっかけ注意
「口腔内を清掃する際は、義歯は外さない」は誤り。義歯に付着した歯垢は細菌の温床になるため、口腔ケアの際は必ず外して洗浄します。

覚え方

🎙️ 動画でも学ぶ(無料)

この単元は「摂食・嚥下の5期」「誤嚥を防ぐ姿勢と1回量」「口腔ケアの効果と義歯の手入れ」が狙われます。声と差し棒で要点を解説する講座なら、流れや数字が記憶に残りやすくなります。各単元は順次公開予定。まずは無料の第1講と一問一答からどうぞ。

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よくある質問

摂食・嚥下の5期とは何ですか?
先行(認知)期・準備(咀嚼)期・口腔期・咽頭期・食道期の5段階です。先行期で食べ物を認識して一口量を決め、準備期でかみ砕いて食塊をつくり、口腔期で舌が食塊をのどへ送り、咽頭期で嚥下反射により一時的に呼吸を止めて気道を守り、食道期で蠕動運動により胃へ送られます。
誤嚥を防ぐ食事の姿勢はどうすればよいですか?
やや前かがみであごを引く姿勢が基本です。いすには深く腰かけ、足の裏が床につく高さに調整します。あごが上がると気道が開いて誤嚥しやすくなるため注意します。ベッド上で食べる場合も、上体を起こしてあごを引いた姿勢にします。
一口の量はどれくらいが目安ですか?
ティースプーン1杯程度が目安です。ゆっくりと口に入れ、飲み込みを確認しながら進めます。スプーンを大きくして1回量を増やすと、むせやすく誤嚥につながるため避けます。
口腔ケアにはどんな効果がありますか?
誤嚥性肺炎やオーラルフレイルの予防、虫歯・歯周病・口臭の予防、味覚を正常に保つ、唾液分泌を促す、発音をよくするなどの効果があります。加齢で唾液が減り自浄作用が低下するため、高齢者では口腔ケアの重要性が高まります。
義歯(入れ歯)の手入れの注意点は?
口腔ケアのときは義歯を必ず外し、ブラシを使って流水の下で洗います。着脱は下あごから外し、上あごから入れるのが一般的です。夜間は外して、きれいな水(または義歯洗浄剤を加えた水)に漬けておきます。義歯を外さずに済ませるのは誤りです。
本記事は学習の補助を目的とした情報提供です。摂食・嚥下や口腔ケアの適切な方法は、利用者の状態によって異なります。誤嚥や窒息のリスクがある場合や、実際のケアにあたっては、医師・歯科医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門職にご相談ください。試験に関わる制度・数値は改訂されることがあるため、最新の内容は必ずお手元の教科書・公式資料でご確認ください。本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。