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リハビリテーション|定義・分類・専門職・日常生活自立度のまとめ
ケアマネ試験対策/保健医療サービス分野
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リハビリテーションは「再び能力を回復させる」だけでなく、人間らしい生き方を取り戻す全人間的復権の営みです。試験では、3つの分類と保険の別、4つの専門職の役割、急性期リハや半側空間無視、障害高齢者の日常生活自立度が問われます。仕組みと過去問のひっかけをあわせて整理します。
ここだけ覚える
定義=全人間的復権(治療に限定せず、終末期も対象)。分類=予防的/治療的(急性期・回復期)/維持的で、治療的はおもに医療保険・維持的はおもに介護保険。専門職=PT(基本的動作)・OT(応用的動作と作業)・ST(言語聴覚・摂食嚥下)・PO(義肢装具)、いずれも医師の指示の下。急性期=廃用症候群の予防とセルフケアの自立。半側空間無視=左片麻痺に多く本人に自覚なし。日常生活自立度(寝たきり度)=J(外出自立)・A(要介助外出)・B(座位保持)・C(1日中ベッド)。
リハビリテーションとは(定義)
リハビリテーションは「再び能力を回復させる」という意味をもち、障害を受けた人が権利・名誉・尊厳を取り戻し、障害を受容して新しい生き方を築くことを含みます。
- 目的は治療に限定されない。心身機能の維持、悪化防止、環境調整など範囲は幅広く、全人間的復権へのアプローチ。
- 終末期にある人も対象=QOL向上のため、苦痛の軽減、褥瘡や拘縮の予防、口腔ケアなどが行われる。
- 代表的な定義=WHO(1981)・国連の障害者世界行動計画(1982)・厚生白書(1981)・日本リハビリテーション病院・施設協会(1990)。共通して社会的統合・人間らしく生きることを掲げる。
誤解に注意
リハビリ=「機能回復訓練だけ」ではありません。終末期も含め、その人らしい生活を支える幅広い営み、と理解します。
リハビリテーションの分類
- 役割から予防的・治療的・維持的の3つに分類。治療的はさらに急性期と回復期に分かれる。
- 治療的リハはおもに医療保険、維持的リハはおもに介護保険で提供される。
- 予防的リハ=障害を予防し要介護を防ぐ(地域支援事業の介護予防・日常生活支援総合事業など)。
- 急性期=発症直後から、廃用症候群の予防と早期のセルフケア自立(体位変換・関節可動域訓練・寝返りから)。回復期=ADL向上と早期の社会復帰(回復期リハ病棟で多職種が集中的に)。維持的=得た機能を長く維持(訪問・通所リハ)。
保険の境目
「治す段階=医療保険/維持する段階=介護保険」が基本。どのリハがどちらの保険か、がよく問われます。
リハビリテーションの専門職
リハビリは通常、医師を中心としたチームで行われます。中心となる4職種は、いずれも医師の指示の下で業務を行います。
- 理学療法士(PT)=運動療法・物理療法(電気刺激・マッサージ等)で基本的動作能力の回復を図る。
- 作業療法士(OT)=手芸などの作業で応用的動作能力・社会的適応能力の回復を図る(身体または精神に障害のある人)。
- 言語聴覚士(ST)=言語・聴覚・摂食嚥下機能に障害のある人に、機能維持の訓練と検査などを行う。
- 義肢装具士(PO)=義肢・装具の採型・製作・身体への適合を行う。
4職種の早覚え
PT=動作(基本)/OT=作業(応用)/ST=ことば・きこえ・のみこみ/PO=義肢装具。チームには看護職・ソーシャルワーカー・介護支援専門員なども参加します。
高齢者のリハビリテーションの実際
- 廃用症候群=何より予防が重要。ベッド上ですべてを行わず、食事や排せつは場所を分ける。
- 運動麻痺=麻痺の回復にこだわらず、現実的な日常生活能力の獲得をめざす。
- 歩行障害=装具や杖の活用・安全な歩行・持久力の向上。転倒防止と室内の環境整備。
- 半側空間無視=脳の障害で空間の片側が認識されない。左片麻痺に伴う左半側空間無視が多く、本人に自覚がない→見落とす側を意識した声かけで注意を向ける。
半側空間無視のケア
「気づいていない」のが特徴です。叱るのではなく、見落とす側にさりげなく注意を向ける声かけを重ねます。
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)
生活のなかのリハは、残存機能に合わせた無理のない継続が大切です。指標となる障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)は、要介護認定の際にも用いられます。
- ランクJ(生活自立)=障害はあるが日常生活はほぼ自立、独力で外出(J1=交通機関で外出/J2=隣近所へ)。
- ランクA(準寝たきり)=屋内はおおむね自立だが介助なしには外出しない(A1=介助で外出し日中は離床/A2=外出が少なく寝たり起きたり)。
- ランクB(寝たきり)=屋内で介助を要し日中もベッド上が主体だが座位を保つ(B1=車いす移乗/B2=介助で車いす移乗)。
- ランクC(寝たきり)=1日中ベッド上で排せつ・食事・着替えに介助(C1=自力で寝返り/C2=寝返りもうたない)。
ランク別の注意
軽度は活動性の維持・向上、重度は肺炎などの合併症や関節拘縮の予防と介護者支援が中心。
運動で低血糖発作が起こることがあるので、食事前の運動は避けます。
覚え方
- 定義=全人間的復権(終末期も対象)
- 分類=予防的/治療的(急性期・回復期)/維持的(治療的=医療保険・維持的=介護保険)
- 専門職=PT基本動作・OT応用作業・ST言語聴覚嚥下・PO義肢装具(医師の指示の下)
- 半側空間無視=左片麻痺に多く自覚なし/食事前の運動は低血糖に注意
- 寝たきり度=J外出自立・A要介助外出・B座位保持・C1日中ベッド
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リハビリは、分類と保険の別、専門職の役割、寝たきり度のランクなど、整理して覚える項目が多い単元です。声と差し棒で違いを順番に解説する講座なら、紛らわしいポイントが記憶に残りやすくなります。各単元は順次公開予定。まずは無料の第1講と一問一答からどうぞ。
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よくある質問
リハビリテーションの分類は?
役割から予防的・治療的・維持的に分けられ、治療的はさらに急性期と回復期に分かれます。治療的リハはおもに医療保険で、維持的リハはおもに介護保険で提供されます。予防的リハは、地域支援事業の介護予防・日常生活支援総合事業などが該当します。
リハビリの専門職にはどんな職種がありますか?
理学療法士(PT)は運動療法や物理療法で基本的動作能力の回復を、作業療法士(OT)は作業を通じて応用的動作能力や社会的適応能力の回復を図ります。言語聴覚士(ST)は言語・聴覚・摂食嚥下機能を、義肢装具士(PO)は義肢・装具の採型・製作・適合を担います。いずれも医師の指示の下で行います。
急性期リハビリテーションの目的は?
廃用症候群の予防と、早期からのセルフケアの自立です。発症直後から、リスク管理に重点を置き急性期治療と並行して行い、体位変換・関節可動域訓練・寝返りや起き上がりなどからはじめ、歩行訓練や排せつの自立へ移行します。
半側空間無視のリハビリの留意点は?
半側空間無視は脳の障害で空間の片側が認識されなくなる状態で、左片麻痺に伴う左半側空間無視が多くみられます。左側の料理を食べ残す、文字を読み落とすなどの症状が出ますが、本人に無視している自覚がないため、見落とす側を意識した声かけをしながら、無視側へ注意を向けるリハビリを行います。
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)とは?
生活自立(J)、準寝たきり(A)、寝たきり(B・C)の4ランクで、要介護認定の際にも用いられます。Jは独力で外出、Aは介助で外出、Bは屋内で介助を要するが座位を保つ、Cは1日中ベッド上で過ごす状態です。ランクが上がるほど、合併症予防や介護者支援が中心になります。
本記事は学習の補助を目的とした情報提供です。医療・介護の制度や基準は改訂されることがあります。最新の内容は必ずお手元の教科書・公式資料でご確認ください。本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。