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褥瘡(床ずれ)への対応|程度の分類・好発部位と予防のポイント
ケアマネ試験対策/保健医療サービス分野
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褥瘡(じょくそう)は「床ずれ」ともいい、寝たきりの高齢者によくみられます。試験では、程度の分類、好発部位、発生要因、そして予防と対応の方法がねらわれます。とくに「仙骨部が最多」「体位変換は2時間(寝具使用時は4時間)」「発赤部位はマッサージしない」などの数字・ひっかけを整理しておきましょう。
ここだけ覚える
褥瘡は持続的な圧迫で血流が阻害され組織が壊死するもので、程度はⅠ〜Ⅳ度(Ⅳ度は筋肉・骨まで)。好発部位は仙骨部が最多(半数超)、側臥位は大転子部、車いす座位は肩甲骨部・肘関節部・殿部。予防は体位変換を基本2時間(体圧分散寝具使用時は4時間)ごと、清潔保持、栄養管理。低栄養は血清アルブミン3.0g/dL以下・ヘモグロビン11.0g/dL以下でリスクが高まる。発赤部位はマッサージせず、円座は現在使わない。
褥瘡とは
褥瘡は、皮膚に長時間圧力がかかることで血流が阻害され、皮膚や皮下組織が壊死するものです。
- 圧力がかかった部位の発赤から始まり、進行するとただれ・水疱・びらんがみられ、やがて皮膚潰瘍を形成する。
- 細菌感染を起こすと敗血症になったり、創面からたんぱく質が失われて低栄養になることもあり、生命にかかわることもある。
褥瘡の程度による分類(Ⅰ〜Ⅳ度)
褥瘡は、壊死の深さによって4段階に分けられます。数字が大きいほど深く、重くなります。
- Ⅰ度:表皮の剥離(局所充血・表皮のみ)=最も軽い。
- Ⅱ度:浅い潰瘍(小水疱・びらん)=表皮から真皮に及ぶ。
- Ⅲ度:深い潰瘍=脂肪組織に及ぶ。
- Ⅳ度:深い潰瘍=筋肉や骨組織などまで及ぶ=最も重い。
ひっかけ注意
「Ⅳ度は表皮のみ」は
誤り。表皮のみにとどまるのは
Ⅰ度で、Ⅳ度は筋肉や骨組織まで及ぶ最も重い段階です。
褥瘡の発生要因(直接的・間接的)
直接的要因は、寝たきりなどによる皮膚への持続的な圧迫です。これに3つの間接的要因が相互に影響します。
- 全身的要因:低栄養・脱水・浮腫、骨の突出、やせ・骨粗鬆症、薬剤投与、糖尿病・認知症 など。
- 局所的要因:加齢による皮膚の脆弱、摩擦・ずれ、失禁や発汗による湿潤・汚染、局所の皮膚疾患 など。
- 社会的要因:介護力(マンパワー)の不足、情報・知識の不足、管理体制の不足、経済力の不足 など。
ひっかけ注意
低栄養は褥瘡発生の重要な要因の一つ。目安として、血清アルブミンが
3.0g/dL以下、または血中ヘモグロビンが
11.0g/dL以下になると褥瘡発生リスクが高まります。
褥瘡の好発部位(仰臥位・側臥位・座位)
好発部位は仙骨部が最も多く、半数以上を占めます。体位ごとに整理しましょう。
- 仰臥位(あおむけ):仙骨部・後頭部・肩甲骨部・肘関節部・踵骨部(かかと)。
- 側臥位(横向き):大転子部・耳介部・肩峰突起部・膝関節顆部・外踝部(くるぶし)。
- 座位:殿部(坐骨部)・後頭部・肩甲骨部・仙骨部・踵骨部。
- 車いす座位でできやすいのは、肩甲骨部・肘関節部・殿部。
ひっかけ注意
「好発部位で最も多いのは踵骨部」は
誤り。最も多いのは
仙骨部で、半数以上を占めます。横向き(側臥位)では
大転子部がキーワードです。
褥瘡の予防(体圧分散・清潔保持・栄養管理)
予防は、本人の状態と発生要因を分析してリスクを予測し、皮膚の観察を怠らないことから始まります。
- 体圧の分散:エアーマットなどの体圧分散寝具を活用。自力で体位変換できない場合は基本2時間ごと、体圧分散寝具を使う場合は4時間程度ごとに体位変換する。
- 清潔保持:尿失禁・便失禁は仙骨部褥瘡の感染リスクを高めるため、汚染時の清潔ケアを欠かさない。浮腫のある皮膚は低刺激性の石けんで清潔を保つ。
- 栄養管理:低栄養が続くと骨が突出して褥瘡ができやすくなるため、栄養管理を徹底する。
褥瘡への対応(栄養補給・連携・注意点)
褥瘡ができてしまった場合は、早期発見にもとづく適切な治療・看護のもとで対応します。
- 栄養補給:創面から滲出液として栄養分が失われるため、高タンパク質・高カロリーの栄養補給を行う。
- 家族・介護者への支援:介護の知識やスキルを指導し、必要なサービスや資源を導入する。
- 保健医療サービスとの連携:医療職・看護職・介護福祉職・薬剤師・栄養士などが連携し情報を共有。発赤がみられたら医療職と連携して進行を阻止する。
ひっかけ注意
発赤部位へのマッサージは避けます(重症化させるため)。マッサージは発赤部位を避け、その周辺の健康な部分に行います。また、かつて使われた
円座は局所を圧迫してかえって悪化させるため、現在は使いません。
覚え方
- 深さ=Ⅰ表皮→Ⅱ真皮→Ⅲ脂肪→Ⅳ筋肉・骨
- 好発部位=仙骨部が最多(半数超)/横向きは大転子部/車いすは肩甲骨・肘・殿部
- 体位変換=基本2時間(体圧分散寝具なら4時間)
- 低栄養=アルブミン3.0・ヘモグロビン11.0以下でリスク↑
- 発赤はマッサージしない/円座は使わない
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この単元は「程度の分類(Ⅰ〜Ⅳ度)」「好発部位(仙骨部・大転子部)」「体位変換の時間(2時間・4時間)」「発赤はマッサージしない」が狙われます。声と差し棒で要点を解説する講座なら、部位や数字が記憶に残りやすくなります。各単元は順次公開予定。まずは無料の第1講と一問一答からどうぞ。
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よくある質問
褥瘡(床ずれ)とは何ですか?
皮膚に長時間圧力がかかって血流が阻害され、皮膚や皮下組織が壊死するものです。圧力がかかった部位の発赤から始まり、進行するとただれ・水疱・びらんがみられ、皮膚潰瘍を形成します。細菌感染で敗血症になったり、たんぱく質が失われて低栄養になるなど、生命にかかわることもあります。
褥瘡の好発部位で最も多いのはどこですか?
仙骨部(骨盤の後ろ中央)が最も多く、褥瘡全体の半数以上を占めます。仰臥位では仙骨部・後頭部・肩甲骨部・肘関節部・踵骨部、側臥位では大転子部・外踝部など、座位では殿部(坐骨部)などが好発部位です。車いす座位では肩甲骨部・肘関節部・殿部にできやすくなります。
体位変換はどのくらいの間隔で行いますか?
自力で体位変換できない場合、基本的には2時間ごとに体位変換を行います。エアーマットなどの体圧分散寝具を使用する場合は、4時間程度ごとでよいとされています。あわせて、皮膚の観察を怠らないことが大切です。
低栄養と褥瘡にはどんな関係がありますか?
低栄養は褥瘡発生の重要な要因の一つです。低栄養状態が続くと筋肉や脂肪組織が減って骨が突出し、むくみで血液循環が悪くなるため、褥瘡ができやすくなります。目安として、血清アルブミンが3.0g/dL以下、または血中ヘモグロビンが11.0g/dL以下になるとリスクが高まります。
発赤がみられたら、その部位をマッサージしてよいですか?
発赤部位へのマッサージは褥瘡を重症化させるため避けます。マッサージは発赤部位を避け、その周辺の健康な部分に行います。また、かつて使われた円座は局所を圧迫してかえって悪化させるため、現在は使用しません。
本記事は学習の補助を目的とした情報提供です。褥瘡の予防・対応の適切な方法は、利用者の状態によって異なります。発赤や褥瘡がみられた場合、また実際のケアにあたっては、医師・看護師・管理栄養士などの専門職と連携・相談してください。試験に関わる制度・数値(体位変換の間隔や検査値の目安など)は改訂されることがあるため、最新の内容は必ずお手元の教科書・公式資料でご確認ください。本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。