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感染症の予防|標準予防策・感染経路(接触・飛沫・空気)・ノロ・ワクチンのまとめ
ケアマネ試験対策/保健医療サービス分野
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この単元は音声講義でも学べます第32講「感染症の予防」を聴く
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抵抗力の落ちた高齢者は感染症にかかりやすく、施設では集団感染も起こります。試験では、感染が成り立つしくみ、標準予防策、感染経路別の対策、そして高齢者・施設に多い感染症が問われます。数字とひっかけを、なぜそうなるかの理由とあわせて整理します。
ここだけ覚える
感染の3要素=感染源・感染経路・宿主、予防の3本柱=排除・遮断・抵抗力の向上(介護は経路の遮断)。標準予防策=感染症の有無に関係なく、すべての人を感染源とみなす。経路は接触・飛沫・空気(結核・水痘・麻疹)。ノロはアルコールが効きにくく、次亜塩素酸ナトリウムで消毒。ワクチンはインフルが毎年・肺炎球菌は65歳の年に1回。高齢者で最多は尿路感染症で、そこから敗血症(高齢者は発熱しないことも)。
感染のしくみ(3要素と予防の3本柱)
感染症は、病原体が体に侵入して障害を起こすこと。成立には3つの要素が必要で、どれか1つを断てば防げます。
- 感染の3要素=①感染源(病原体)②感染経路 ③宿主(感染するヒト・動物)。
- 感染源がなければ、また経路がなければ、感染症は生じない。
- 予防の3本柱=①感染源の排除 ②感染経路の遮断 ③宿主の抵抗力の向上。
- 介護にたずさわる場合は、とくに感染経路の遮断を意識する。
考え方
3要素(源・経路・宿主)に、予防の3本柱(排除・遮断・抵抗力)が一対一で対応。
どれか1つを断てば、感染の連鎖が切れる、と理解します。
標準予防策(スタンダードプリコーション)
感染経路を断つ基本が標準予防策です。ポイントは「感染症があるかどうかに関係なく」という点です。
- 感染症の有無にかかわらず、すべての人の血液・体液(汗を除く)・分泌物・排せつ物・傷のある皮膚などを感染源とみなす。
- 具体的な中身=手指衛生、防護用具(手袋・マスク・エプロン・ガウン・ゴーグル)、鋭利な器具の取り扱い(針刺し防止)、機材・廃棄物の管理、環境整備、必要時の隔離。
- 手洗いは指先・指の間・親指・手首を洗い忘れないのが基本。
ひっかけ注意(第19回)
「感染症罹患者に対する特別な対応を標準予防策と呼ぶ」は
誤り。正しくは、感染症の有無に関係なく、
すべての人を感染源とみなして予防策を講じることです。
感染経路別の対策とノロウイルス
病原体がどう運ばれるかで対策が変わります。経路と代表的な感染症をセットで覚えます。
- 接触感染=ノロ・腸管出血性大腸菌・疥癬など。対策=手指衛生・防護具。
- 飛沫感染=インフルエンザ・新型コロナ・おたふくかぜ・風疹など。対策=マスク。
- 空気感染=結核・水痘・麻疹。対策=高性能マスク+個室管理。
- ノロウイルス=便・吐物から飛沫・二次感染も。処理はマスク・手袋必須。アルコールが効きにくく、次亜塩素酸ナトリウムで消毒。冬場はカキなどの食中毒に注意し食材は十分加熱。
ひっかけ注意(第15回)
「ノロ感染者の便処理にマスク・手袋は不要、処理後にアルコールで手指を拭く」は
誤り。マスク・手袋は
必須、消毒は
次亜塩素酸ナトリウムです。
高齢者に多い感染症とワクチン
高齢者では呼吸器・尿路の感染症が多く、こじらせると敗血症に至ります。ワクチンは接種時期がねらわれます。
- 呼吸器感染症=肺炎(誤嚥性を含む)・気管支炎・肺結核。せき・痰・呼吸困難・発熱・せん妄。ケアは喀痰吸引・酸素吸入。
- 尿路感染症(膀胱炎・腎盂炎など)=高齢者でもっとも多い感染症。重症化で腎不全・敗血症性ショック。
- 敗血症=血液中に細菌が侵入・増殖。高齢者では尿路感染症から起こることが多く、発熱がみられないことも。
- ワクチン=インフルは毎年(定期接種対象65歳以上)/肺炎球菌は65歳の年に1回(毎年対象者が変わる)。
ひっかけ注意(第27回)
「高齢者に肺炎球菌ワクチンの接種を
毎年1回受けることが推奨」は
誤り。毎年なのは
インフルエンザ。肺炎球菌は
65歳の年に1回のみです。
施設で多い感染症と対策
抵抗力の少ない高齢者が集団で暮らす施設は、感染症が広がりやすくなります。
- 集団感染しやすい代表=インフルエンザ・ノロウイルス・疥癬・結核(MRSA・緑膿菌も)。
- 疥癬=ガウン・手袋、寝具は他の人と別にして毎日洗濯し乾燥機、入浴は最後の順番。ノルウェー疥癬は個室管理。
- 結核=BCGワクチン・換気・マスク。MRSA・緑膿菌は免疫の落ちた人に感染し、手洗い徹底・個室管理など。
季節と組合せ
インフルもノロも「冬場に集団感染」。施設では冬季にとくに
手指衛生・加熱・消毒(ノロは次亜塩素酸ナトリウム)を徹底します。
覚え方
- 3要素(源・経路・宿主)⇔3本柱(排除・遮断・抵抗力)
- 標準予防策=すべての人を感染源とみなす
- 空気感染=結核・水痘・麻疹(高性能マスク+個室)
- ノロ=次亜塩素酸ナトリウム(アルコール不可)
- インフルは毎年/肺炎球菌は65歳で1回/高齢者最多は尿路感染症
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この単元は「標準予防策の考え方」「空気感染の3つ」「ノロの消毒」「ワクチンの時期」「尿路感染症と敗血症」が狙われます。声と差し棒で経路と疾患を整理する講座なら、紛らわしい組合せが記憶に残りやすくなります。各単元は順次公開予定。まずは無料の第1講と一問一答からどうぞ。
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よくある質問
標準予防策(スタンダードプリコーション)とは何ですか?
感染症の有無にかかわらず、すべての人の血液・体液(汗を除く)・分泌物・排せつ物・傷のある皮膚などを感染源とみなして、手指衛生や防護具の着用などの予防策を講じることです。感染症にかかった人にだけ行う特別な対応、ではありません。
空気感染する感染症は何ですか?
結核・水痘・麻疹です。空気中をただよう微粒子でうつるため、高性能マスクの着用と個室管理が必要です。飛沫感染(インフルエンザ・新型コロナ・おたふくかぜ・風疹など)はマスク、接触感染(ノロ・疥癬など)は手指衛生と防護具で対応します。
ノロウイルスの消毒には何を使いますか?
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)を使います。ノロウイルスにはアルコールが効きにくいためです。便や吐物の処理ではマスク・手袋・エプロンを着用し、冬場はカキなどの食中毒に注意して食材を十分に加熱します。
インフルエンザと肺炎球菌ワクチンの接種時期は?
インフルエンザワクチンは毎年の接種が推奨され、定期接種の対象は65歳以上です。肺炎球菌ワクチンは65歳の年に1回のみが定期接種で、毎年対象者が異なります。「肺炎球菌を毎年1回」は誤りです。
高齢者にもっとも多い感染症は何ですか?
尿路感染症(膀胱炎・腎盂炎など)です。排尿時の痛みや発熱を伴い、重症化すると腎不全や敗血症性ショックに至ることもあります。高齢者では尿路感染症が敗血症のきっかけになることが多く、敗血症では発熱がみられないこともあります。
本記事は学習の補助を目的とした情報提供です。感染対策やワクチンの制度(定期接種の対象・回数等)は改訂されることがあります。最新の内容は必ずお手元の教科書・公式資料でご確認ください。本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。