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序章 ・ 第0講

花子さんの物語で全82講を一望する

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序章 第0講 花子さんの物語で全82講を一望する/全文

この講で先生が話す内容を、そのまま文章にしたものです。音声を聞けないときや、あとから読み返したいときにどうぞ。上のスライドと同じ内容です。

まずこれを聴いてから第1講へ

第0講:勉強を始める前の、10分の地図

ケアマネ試験の範囲は3分野・全82講。細部に入る前に、全体の地図を手に入れましょう。この講では、花子さん(78歳・ひとり暮らし)という一人の物語に、82講のすべてを載せて一望します。

使い方いま覚えなくて大丈夫。「そういう流れなんだ」とだけ感じたら、第1講へ進んでください。各講の勉強中に迷子になったら、いつでもこの地図に戻ってきましょう。

第0講へようこそ。勉強を始める前の、10分の地図です。

ケアマネ試験の範囲は、3分野、全82講。細部に入る前に、全体の地図を手に入れましょう。この講では、花子さん、78歳、ひとり暮らしの物語に、82講のすべてを載せて一望します。

なぜ物語なのか。制度も、医療も、福祉も、すべて、一人の高齢者に何が起きて、誰が関わるか、という流れの上に乗っているからです。

登場人物は3人。主人公の花子さん。働きながら介護をする娘の美和さん。そして隣人のトメさん、81歳、要支援2です。

いま覚える必要はありません。そういう流れなんだ、とだけ感じたら第1講へ。勉強中に迷子になったら、いつでもこの地図に戻ってきてください。

第1〜5講

場面1|はじまり:年をとる、ということ

花子さんは78歳。夫を見送り、いまはひとり暮らしです。娘の美和さんが、仕事の合間に様子を見に来ます。——日本中に、たくさんの花子さんがいます。だから介護保険という仕組みが生まれました。

場面1、はじまり。年をとる、ということ。

花子さんは78歳。夫を見送り、いまはひとり暮らしです。娘の美和さんが、仕事の合間に様子を見に来ます。日本中に、たくさんの花子さんがいる。だから、介護保険という仕組みが生まれました。

ここで学ぶのは、第1講から第5講。高齢化の進展、制度の創設、社会保障と社会保険、制度の改正、そして制度の概要です。

第6〜8・19講

場面2|支える土台:誰が運営し、誰が入るのか

花子さんの財布には介護保険の被保険者証。その向こう側では、市町村が保険者として制度を運営し、40歳以上のみんなが保険料を出し合い、3年ごとの計画で将来に備えています。

場面2、支える土台。誰が運営し、誰が入るのか。

花子さんの財布には、介護保険の被保険者証があります。その向こう側では、市町村が保険者として制度を運営し、40歳以上のみんなが保険料を出し合い、3年ごとの計画で将来に備えています。

ここで学ぶのは、第6講、保険者・国・都道府県の責務。第7講、被保険者。第8講、介護保険財政。そして第19講、介護保険事業計画です。

第9・10・26・27・29・30講

場面3|異変:転倒、入院、そして認定申請

ある朝、花子さんが玄関で転倒し、大腿骨を骨折。入院した病院で、美和さんは高齢者の体の特徴や病気について説明を受けます。退院を前に、市町村へ要介護認定を申請——ここから制度が動き出します。

場面3、異変。転倒、入院、そして認定申請。

ある朝、花子さんが玄関で転倒し、大腿骨を骨折しました。入院した病院で、美和さんは、高齢者の体の特徴や病気について説明を受けます。退院を前に、市町村へ要介護認定を申請。ここから、制度が動き出します。

ここで学ぶのは、第9講の要介護認定と、第10講の認定の決定。そして医療の入口として、第26講、高齢者の特徴。第27講、医学的診断と医療連携。第29講、バイタルサインと検査。第30講、高齢者に多い疾病です。

第11〜14・21〜23・52・53講

場面4|退院カンファレンス:チームとお金の設計図

退院前、病院の相談員が花子さんの想いを面接で聴き取ります。担当のケアマネジャー・吉田さんが決まり、ケアプランづくりが始まる。使える給付の種類、月の限度額、自己負担——在宅生活の設計図がここでできます。

場面4、退院カンファレンス。チームと、お金の設計図。

退院前、病院の相談員が、花子さんの想いを面接で聴き取ります。担当のケアマネジャー、吉田さんが決まり、ケアプランづくりが始まります。使える給付の種類、月の限度額、自己負担。在宅生活の設計図が、ここでできあがります。

ここで学ぶのは、お金の仕組みとして、第11講から第14講。保険給付の種類、介護給付と予防給付、介護報酬と支給限度基準額、利用者負担。

そしてチームの仕組みとして、第21講ケアマネジメント、第22講介護支援専門員、第23講居宅介護支援。福祉分野からは、第52講ソーシャルワークの概要と、第53講相談面接技術が、この場面に差さります。

第43〜46・48・55〜57・60〜63講

場面5|花子さんの家に、人が来る・町へ通う

在宅生活が始まりました。訪問看護師が体調を看に来て、ヘルパーが家事を手伝い、リハビリの先生が歩く練習を。週2回はデイサービスへ。手すりをつけ、福祉用具を借り、夜間の見守りも整いました。

教科書では第2章と第3章に分かれているサービスたちが、現実には同じ玄関から入ってきます。章割りはテキストの都合——ここが「知識がバラける」正体です。

場面5、花子さんの家に、人が来る。町へ通う。ここが、この物語の心臓部です。

在宅生活が始まりました。訪問看護師が体調を看に来て、ヘルパーが家事を手伝い、リハビリの先生が歩く練習をします。週2回はデイサービスへ。手すりをつけ、福祉用具を借り、夜間の見守りも整いました。

家に来る人たち。第43講、訪問看護。第44講、訪問リハビリテーション。第45講、居宅療養管理指導。第55講、訪問介護。第56講、訪問入浴介護。第48講、定期巡回・随時対応型。第62講、夜間対応型訪問介護。

通う場所。第46講、通所リハビリテーション。第57講、通所介護。第63講、地域密着型通所介護。住まいを整えるのは、第60講、福祉用具と、第61講、住宅改修です。

気づきましたか。教科書では第2章と第3章に分かれているサービスたちが、現実には、同じ玄関から入ってきます。章割りはテキストの都合。ここが、章の順に読むと知識がバラける、正体です。

第28・31・32・37〜42講

場面6|日々のケア:食べる・出す・眠る・清潔に

暮らしの中身は、毎日の積み重ねです。薬をきちんと飲む、おいしく食べて口を清潔に、排せつを整え、床ずれを防ぎ、よく眠り、お風呂で温まる。急変のサインと感染対策も、チーム全員の共通言語です。

場面6、日々のケア。食べる、出す、眠る、清潔に。

暮らしの中身は、毎日の積み重ねです。薬をきちんと飲む。おいしく食べて、口を清潔に。排せつを整え、床ずれを防ぎ、よく眠り、お風呂で温まる。急変のサインと感染対策は、チーム全員の共通言語です。

ここで学ぶのは、第28講、在宅医療管理。第31講、急変時の対応。第32講、感染症の予防。第37講、薬の知識。第38講、食事の介護と口腔ケア。第39講、排せつの介護。第40講、褥瘡への対応。第41講、睡眠の介護。第42講、入浴・清潔保持、整容の介護です。

第17・18・24・35講

場面7|隣人トメさん(要支援2):予防でくいとめる

お隣のトメさんは81歳、要支援2。花子さんの姿を見て「私は要介護になる前に手を打とう」と、地域包括支援センターへ相談に行きました。総合事業の体操教室に通い、リハビリで足腰を鍛えます。

対比で見える要介護の花子さん=介護給付/要支援のトメさん=予防給付・総合事業。二人を並べると、給付の三層構造が一気に見えます。

場面7、隣人トメさん。予防でくいとめる。

お隣のトメさんは81歳、要支援2です。花子さんの姿を見て、私は要介護になる前に手を打とう、と、地域包括支援センターへ相談に行きました。総合事業の体操教室に通い、リハビリで足腰を鍛えます。

ここで学ぶのは、第17講、地域支援事業。第18講、地域包括支援センター。第24講、介護予防支援。第35講、リハビリテーションです。

要介護の花子さんは介護給付、要支援のトメさんは予防給付と総合事業。二人を並べると、給付の三層構造が一気に見えます。

第33・34・49・64〜66講+第9講再登場

場面8|変化のとき:認知症、そして区分変更

1年後。花子さんに物忘れの症状が出はじめました。認知症のケアを学び、状態が変わったので——要介護認定(第9講)がここで再登場区分変更を申請します。通いと訪問と泊まりを柔軟に組み合わせる選択肢が現れます。

小多機(65)+訪問看護=看多機(49)。章をまたいで混同しやすいペアは、この場面でとなり同士です。

場面8、変化のとき。認知症、そして区分変更。

1年後。花子さんに、物忘れの症状が出はじめました。認知症のケアを学び、状態が変わったので、要介護認定、第9講が、ここで再登場します。区分変更を申請するのです。同じ知識が、物語の別の局面でもう一度効く。これが反復の仕掛けです。

ここで学ぶのは、第33講、認知症高齢者の介護。第34講、精神に障害のある場合の介護。そしてサービスの選択肢として、第64講、認知症対応型通所介護。第65講、小規模多機能型居宅介護。第49講、看護小規模多機能型居宅介護。第66講、認知症対応型共同生活介護、グループホームです。

小多機に訪問看護を足すと看多機。章をまたいで混同しやすいペアは、この場面でとなり同士に並べてあります。

第20・54・70〜82講

場面9|花子さんを守る盾:暮らし・お金・尊厳

支援が難しくなる場面もあります。お金が続かないとき、判断能力が揺らぐとき、権利が脅かされるとき——制度のが現れます。そして働きながら介護を続ける美和さんを守るのは、育児・介護休業法です。

場面9、花子さんを守る盾。暮らし、お金、尊厳。

支援が難しくなる場面もあります。お金が続かないとき、判断能力が揺らぐとき、権利が脅かされるとき。制度の盾が現れます。暗記がつらい法律たちは、ぜんぶ、花子さんを守る道具なのです。

困難と資源。第54講、支援困難事例への対応。第20講、国保連と審査請求。第70講、社会資源。第71講、障害者総合支援制度。

暮らしとお金の盾。第72講、生活保護。第73講、生活困窮者自立支援法。第74講、後期高齢者医療制度。第75講、高齢者住まい法。第76講、災害対策基本法。第77講、老人福祉法。そして第78講、育児・介護休業法。これは、働きながら介護を続ける、娘の美和さんを守る盾です。

尊厳の盾。第79講、個人情報保護法。第80講、高齢者虐待の防止。第81講、成年後見制度。第82講、日常生活自立支援事業です。

第15・16・25・47・50・51・58・59・67〜69講

場面10|住まいを移すという選択:短期から施設へ

介護が重くなり、美和さんも息継ぎが必要です。まずはショートステイ——生活型と療養型の2種類。やがて老健でリハビリをして、特養という住まいを情報公表制度で調べ、施設のケアマネが支えます。

混同ペアがここに勢ぞろい:短期入所2種(47・58)老健=帰るためのリハビリ・特養=終の住まい(50・69)

場面10、住まいを移すという選択。短期から、施設へ。

介護が重くなり、美和さんにも息継ぎが必要です。まずはショートステイ。生活型と療養型の2種類があります。やがて老健でリハビリをして、特養という住まいを、情報公表制度で調べます。施設では、施設のケアマネジャーが支えます。

短期の選択肢は、第47講、短期入所療養介護と、第58講、短期入所生活介護。施設は、第50講、介護老人保健施設。第51講、介護医療院。第69講、介護老人福祉施設、特養。第68講、地域密着型の特養です。

住まい系では、第59講、特定施設入居者生活介護と、第67講、地域密着型特定施設。それを支えるのが、第25講、施設介護支援。第15講、サービス提供事業者・施設の指定。第16講、介護サービス情報の公表です。

混同しやすいペアが、この場面に勢ぞろいしています。短期入所の2種類。そして、帰るためのリハビリが老健、終の住まいが特養。物語の中なら、取り違えません。

第36講/地図は完成

場面11|最期まで、その人らしく——そして第1講へ

花子さんは、住み慣れた家で最期を迎えることを選びました。ターミナルケア(第36講)——これまで登場した全員の力が、この一点に集まります。

地図を手に入れました。旅を始めましょう。
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場面11、最期まで、その人らしく。

花子さんは、住み慣れた家で、最期を迎えることを選びました。第36講、ターミナルケア。これまで登場した全員の力が、この一点に集まります。

これで、11の場面に、82講のすべてが載りました。各講のページには、いまここ、の場面が表示されます。勉強の途中で迷子になったら、いつでもこの地図に戻ってきてください。

地図は手に入りました。それでは、旅を始めましょう。第1講でお会いします。

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