介護支援分野 > 第21講 ケアマネジメント|流れと理念を押さえる/全文
この講で先生が話す内容を、そのまま文章にしたものです。音声を聞けないときや、あとから読み返したいときにどうぞ。上のスライドと同じ内容です。
第21講 はじめに
ケアマネジメントってなに?
第21講はケアマネジメント。利用者本位で、ニーズを適切なサービスにつなぐ手法です。
- 定義:誰が・何のために行うのか
- 過程:アセスメントからモニタリングまでの4段階
- 理念:介護保険制度の基本理念そのもの
第21講は、ケアマネジメントです。利用者本位で、ニーズを適切なサービスにつなぐ手法です。
1つ目は定義。誰が、何のために行うのか。
2つ目は過程。アセスメントからモニタリングまでの4段階です。
3つ目は理念。介護保険制度の基本理念そのものです。
この回は、4種の介護支援サービス、過程の4段階、そして理念、特に在宅重視が問われます。
社会資源につなぐ
ケアマネジメントとは
利用者が多様なサービスから選び・決める。その支援を行う機能がケアマネジメントです。
- 定義=複数のニーズを充足させるため、適切な社会資源と結びつける手続きの総体
- 利用者と各種サービスを連絡・調整してつなぐ
- 基本は利用者本位(選ぶ主体は利用者本人)
利用者が多様なサービスから選び、決める。その支援を行う機能がケアマネジメントです。
定義は、複数のニーズを充足させるため、適切な社会資源と結びつける手続きの総体です。
利用者と各種サービスを、連絡・調整してつなぎます。
基本は利用者本位。選ぶ主体は、利用者本人です。
自分で選ぶのは大変だから支援する。その担い手が、あとで出てくる介護支援専門員です。
担い手はケアマネジャー
介護支援サービス4種
ケアマネジメントは4種の介護支援サービスとして提供されます。
- 居宅介護支援(在宅の要介護者)
- 介護予防支援(要支援者)
- 施設介護支援(施設の要介護者)
- 第1号介護予防支援事業(=介護予防ケアマネジメント/総合事業対象者)
ケアマネジメントは、4種の介護支援サービスとして提供されます。
1つ、居宅介護支援。在宅の要介護者向けです。
2つ、介護予防支援。要支援者向けです。
3つ、施設介護支援。施設の要介護者向けです。
4つ、第1号介護予防支援事業。介護予防ケアマネジメントとも呼び、総合事業対象者向けです。
この4つに従事する専門職が、介護支援専門員、ケアマネジャーです。介護保険で創設された職種です。
区分で支援が決まる
認定区分と支援の対応
認定の区分によって、受けるケアマネジメントの種類が決まります。
- 総合事業対象者(チェックリスト該当)→ 介護予防ケアマネジメント
- 要支援1・2 → 介護予防支援
- 要介護1〜5 → 居宅介護支援(在宅)/施設介護支援(施設)
認定の区分によって、受けるケアマネジメントの種類が決まります。
総合事業対象者、チェックリスト該当者は、介護予防ケアマネジメントへ。
要支援1・2は、介護予防支援へ。
要介護1〜5は、在宅なら居宅介護支援、施設なら施設介護支援へ。
区分から支援種別への対応が問われます。要介護は、居宅と施設の2ルートがある点に注意します。
どの給付につながる?
支援とサービスの対応
支援の種類は、最終的にどの給付・事業につながるかも整理します。
- 介護予防ケアマネジメント → 総合事業(地域支援事業)
- 介護予防支援 → 予防給付(保険給付)
- 居宅介護支援/施設介護支援 → 介護給付(居宅サービス/施設サービス)
支援の種類は、最終的にどの給付・事業につながるかも整理します。
介護予防ケアマネジメントは、総合事業、つまり地域支援事業へ。
介護予防支援は、予防給付、つまり保険給付へ。
居宅介護支援と施設介護支援は、介護給付。居宅サービスと施設サービスへつながります。
ポイント。総合事業対象者だけ、保険給付ではなく地域支援事業。要支援は予防給付、要介護は介護給付です。
4段階の流れ
ケアマネジメントの過程
ケアマネジメントは、依頼受付のあと4段階で進みます。
ケアマネジメントは、依頼を受け付けたあと、4段階で進みます。
1つ、アセスメント。
2つ、ケアプランの作成。
3つ、実施。
4つ、モニタリングと評価です。
アセスメント、計画、実施、モニタリング。モニタリングから、必要に応じて再アセスメントへ戻る循環です。
課題分析
過程①アセスメント
①アセスメント(課題分析)。利用者を知り、ニーズを見つける段階です。
- 心身の状況・環境・家族状況などの情報収集(スクリーニング)
- 利用者のニーズ(生活課題)を明らかにする
1つ目、アセスメント、課題分析です。利用者を知り、ニーズを見つける段階です。
心身の状況・環境・家族状況などの情報収集、スクリーニングを行います。
そして、利用者のニーズ、生活課題を明らかにします。
言い換えに注意。アセスメントは課題分析、情報収集はスクリーニング、ニーズは生活課題です。
会議と承諾がカギ
過程②ケアプラン作成
②ケアプラン(介護サービス計画)の作成。会議と承諾がカギです。
- ニーズに基づきサービス利用計画の原案を作成
- 関係者とのサービス担当者会議(ケアカンファレンス)を経て立案
- 利用者の承諾を得る
2つ目、ケアプラン、介護サービス計画の作成です。会議と承諾がカギです。
ニーズに基づき、サービス利用計画の原案を作成します。
関係者とのサービス担当者会議、ケアカンファレンスを経て立案します。
そして、利用者の承諾を得ます。
頻出です。サービス担当者会議はケアカンファレンス。原案を会議で検討し、利用者の承諾を得て確定します。
やりっぱなしにしない
過程③実施・④モニタリング
③実施と④モニタリング・評価。やりっぱなしにしません。
- 実施:ケアプランに沿ってサービス提供。事業者等と連絡・調整
- モニタリング:利用中、継続的に状況を把握
- 必要に応じて再アセスメント→プランの変更・調整
3つ目の実施と、4つ目のモニタリング・評価です。やりっぱなしにしません。
実施では、ケアプランに沿ってサービスを提供し、事業者等と連絡・調整します。
モニタリングでは、利用中、継続的に状況を把握します。
必要に応じて再アセスメントを行い、プランを変更・調整します。
モニタリングで終わりではなく、必要ならアセスメントに戻ってプランを見直す。これが循環の意味です。
制度の基本理念
ケアマネジメントの理念①
ケアマネジメントの理念は、介護保険制度の基本理念。前半3つです。
- ①社会的支援:必要なサービスを家庭に組み込み、社会的に提供
- ②高齢者自身による選択(利用者本位):利用主体も選択も本人
- ③在宅介護の重視:住み慣れた家庭・地域での生活継続
ケアマネジメントの理念は、介護保険制度の基本理念です。前半3つを見ます。
1つ、社会的支援。必要なサービスを家庭に組み込み、社会的に提供します。
2つ、高齢者自身による選択、利用者本位。利用主体も選択も本人です。
3つ、在宅介護の重視。住み慣れた家庭・地域での生活継続です。
引っかけ。施設介護の重視、はバツです。重視されるのは在宅介護です。第16回で出ています。
つなぎ方と地域の力
ケアマネジメントの理念②
理念の後半3つ。サービスのつなぎ方と、地域の力です。
- ④予防・リハビリテーションの充実:悪化を防ぎQOLの維持・向上
- ⑤総合的・一体的・効率的なサービス提供:保健・医療・福祉の統合
- ⑥市民の幅広い参加と民間活力の活用:インフォーマルな支援・計画への市民参加
理念の後半3つ。サービスのつなぎ方と、地域の力です。
4つ、予防・リハビリテーションの充実。悪化を防ぎ、QOLの維持・向上を図ります。
5つ、総合的・一体的・効率的なサービス提供。保健・医療・福祉の統合です。
6つ、市民の幅広い参加と民間活力の活用。インフォーマルな支援や、計画への市民参加です。
6つは、社会的支援・利用者本位・在宅重視・予防リハ・総合一体効率・市民参加。理念は制度の基本理念そのものです。
出るところ
ひっかけ総まとめ
この単元の狙われどころをまとめます。
- 重視されるのは在宅介護(×施設介護の重視)
- 選択の主体は利用者本人(利用者本位)
- サービス担当者会議=ケアカンファレンス、立案後に承諾
- 過程はアセスメント→計画→実施→モニタリング、必要なら再アセスメント
- 総合事業対象者は地域支援事業、要支援は予防給付、要介護は介護給付
この単元の狙われどころをまとめます。
1つ。重視されるのは在宅介護。施設介護の重視ではありません。
2つ。選択の主体は利用者本人、利用者本位です。
3つ。サービス担当者会議はケアカンファレンス。立案後に承諾を得ます。
4つ。過程はアセスメント、計画、実施、モニタリング。必要なら再アセスメントです。
5つ。総合事業対象者は地域支援事業、要支援は予防給付、要介護は介護給付です。
理念の在宅重視と、過程の会議・承諾・モニタリングが定番です。
第21講 おつかれさまでした
まとめ & 次の講へ
第21講のまとめ。「利用者本位で社会資源につなぐ/4段階の過程/在宅重視の理念」が背骨です。
- 定義=複数のニーズを社会資源に結びつける手続きの総体(担い手=介護支援専門員)
- 介護支援サービス=居宅介護支援・介護予防支援・施設介護支援・介護予防ケアマネジメント
- 過程=アセスメント→ケアプラン作成(会議・承諾)→実施→モニタリング・評価
- 理念6つ(在宅重視・利用者本位 ほか)=制度の基本理念
第21講のまとめです。利用者本位で社会資源につなぐ、4段階の過程、在宅重視の理念、が背骨です。
定義は、複数のニーズを社会資源に結びつける手続きの総体。担い手は介護支援専門員です。
介護支援サービスは、居宅介護支援・介護予防支援・施設介護支援・介護予防ケアマネジメント。
過程は、アセスメント、ケアプラン作成、会議と承諾、実施、モニタリング・評価。
理念は6つ。在宅重視・利用者本位などで、制度の基本理念そのものです。
おつかれさまでした。次は第22講、または問題演習で力だめししてみましょう。
この講の一問一答(◯×11問・五肢複択2問)
すべてオリジナル問題です(過去問の転載ではありません)。答えは「答えと解説」を開くと出ます。全82講ぶんをまとめて解く →
ケアマネジメントは、複数のニーズを充足させるため適切な社会資源と結びつける手続きの総体である。
答えと解説
◯ 正しい。利用者と各種サービスを連絡・調整してつなぎます。
介護支援サービスには、居宅介護支援・介護予防支援・施設介護支援・介護予防ケアマネジメントがある。
答えと解説
◯ 正しい。第1号介護予防支援事業が介護予防ケアマネジメントです。
介護支援サービスに従事する専門職として、介護支援専門員(ケアマネジャー)が創設された。
答えと解説
◯ 正しい。介護保険制度で創設された職種です。
要支援1・2の者に対するケアマネジメントは、居宅介護支援として行われる。
答えと解説
✕ 誤り。要支援者は介護予防支援です。居宅介護支援は在宅の要介護者が対象です。
ケアマネジメントの過程は、アセスメント→ケアプラン作成→実施→モニタリングの順で進む。
答えと解説
◯ 正しい。モニタリングから必要に応じて再アセスメントへ戻る循環です。
アセスメントとは、利用者の情報収集を行い、ニーズ(生活課題)を明らかにすることである。
答えと解説
◯ 正しい。情報収集はスクリーニング、ニーズは生活課題とも呼びます。
ケアプランの原案は、サービス担当者会議(ケアカンファレンス)を経て立案し、利用者の承諾を得る。
答えと解説
◯ 正しい。会議で検討し、利用者の承諾を得て確定します。
モニタリングの結果、必要があれば再度アセスメントを行い、ケアプランを変更する。
答えと解説
◯ 正しい。やりっぱなしにせず、必要に応じて見直します。
介護支援サービスのあり方として、施設介護の重視があげられる。
答えと解説
✕ 誤り。重視されるのは在宅介護です(第16回)。
ケアマネジメントの理念では、サービスを選択する主体は利用者本人である。
答えと解説
◯ 正しい。利用者本位が基本です。
総合事業対象者に対する介護予防ケアマネジメントは、保険給付として行われる。
答えと解説
✕ 誤り。総合事業(地域支援事業)として行われます。保険給付ではありません。
五肢複択
ケアマネジメントについて、正しいものを2つ選べ。
- 複数のニーズを適切な社会資源に結びつける手続きの総体である。
- サービスを選択する主体は市町村である。
- 介護支援サービスに従事する専門職は介護支援専門員である。
- 理念として施設介護の重視があげられる。
- 要介護者へのケアマネジメントは介護予防支援として行う。
答えと解説
正解:1・3
1 正しい。
2 誤り。選択の主体は利用者本人(利用者本位)。
3 正しい。
4 誤り。在宅介護が重視される。
5 誤り。要介護は居宅介護支援・施設介護支援。
ケアマネジメントの過程について、正しいものを2つ選べ。
- アセスメントでは情報収集を行いニーズ(生活課題)を明らかにする。
- ケアプランの原案は利用者の承諾なく確定する。
- ケアプランはサービス担当者会議(ケアカンファレンス)を経て立案する。
- モニタリングはサービス開始前に1回だけ行う。
- 実施段階では事業者等との連絡・調整は行わない。
答えと解説
正解:1・3
1 正しい。
2 誤り。利用者の承諾を得る。
3 正しい。
4 誤り。利用中、継続的に行う。
5 誤り。連絡・調整を行う。